相次ぐ個人情報漏洩は“氷山の一角”? AIによる無差別攻撃も…専門家が警告する“本当の恐怖”とは 「あえて公表を控える企業も」「ライフラインや病院が次の標的か」

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■相次ぐ情報漏洩は"氷山の一角"?「本当に恐ろしい事態」とは

国内Web侵害の公表件数
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 相次ぐ報告案件について、安野氏は「氷山の一角だ」と指摘する。「今、すごい件数の情報漏洩が発覚し、公表されているように見えるが、加えて『わかっていても公表しないでおこう』と考える企業や、もっと悪い場合は漏れていることに気づかない企業もあることを踏まえるべき」と危機感を募らせた。

 では、氷山の水面下には何があるのか。安野氏は「情報漏洩はもちろん大変な事態だが、最悪の事態ではまだない」としながらも、「楽天証券など、守りが固いとされる金融機関からも情報漏洩が始まっており、実際の資産に影響が及んでもおかしくない。さらにその先には、病院のシステムが全部止まって医療行為を続けられなくなるとか、電気が止まるといったインフラへの攻撃が起きてもおかしくない。今動かないと相当まずい」と警告する。

 AGIハブ主任研究員の林央氏は、今回話題になっている個人情報漏洩について「AIが自律的に暴走しているというより、人間がAIを使ってやっているのだと思う」と整理する。「もともと忍び込むのにお金も時間もかかっていたものが、非常に低コストで高スピードで動かせるようになった。割と簡単に誰でも動かせるようになってしまった」と述べる。

 さらに安野氏は、AI自体の攻撃能力の進化についても言及する。「今年4月に話題になった『Mythos(ミュトス)』というモデルは、世界上位クラスのセキュリティエンジニアレベルの実力を持っていた。8月末に公開されたGLM5.3というオープンなモデルはMythos級に相当し、世界最高レベルのセキュリティエンジニアの攻撃能力が世界中に拡散している状況だ」と解説。「今年9月・10月に公表されている様々なセキュリティ事案がGLM5.3由来のものかというと、まだそんなに多くないと思っているが、このレベルのものが拡散した影響は今年末や来年頭からどんどん報告されていくだろう。これからセキュリティを取り巻く状況が悪化していくため、今動かないとまずい」と指摘した。

■「“嵐の前の静けさ”が滅亡のカウントダウン」――開発停止を訴える研究者の警告
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