RIZIN甲子園は、15〜18歳を対象とした格闘技のスター選手発掘プロジェクト。125人の中から書類選考で選ばれた12人が過酷な合宿に参加。そこからさらに8人に絞られた精鋭が、トーナメント決勝戦が行われるRIZIN大晦日名古屋大会の大舞台への切符を手にするべく熱戦を繰り広げた。また、優勝者にはスポンサー企業との育成契約や奨学金、およびRIZINへの出場権が与えられる。
注目のシーンは2試合目。16歳の阿部は父親の元で鍛えられMMA歴6年半のキャリアを持ちアマチュア・パンクラス・マーシャルワールド杯フライ級優勝、ブラジリアン柔術青帯などの実績を持つ。対する18歳の鹿島は極真空手歴が12年で黒帯。全日本優勝2回、キックボクシング歴5年というストライカーだ。試合前には「打撃では負けない。痛みには耐えられる」と、打撃戦と耐久力に自信をのぞかせていた。ともに格闘技経験が豊富な“グラップラー対ストライカー”の一戦となった。
ゴングとともに打撃勝負に出る鹿島に対して、阿部は低空タックルからテイクダウンを狙う。鹿島がタックルを防ぐも、阿部はそのまま押し込み、首を捉えるとジャンプして飛びつき、引き込みながらフトントチョーク。ガッチリと首を極められ、身動きの取れない鹿島はたまらずタップアウトした。
試合開始わずか”64秒殺”にファンも「何このフィニッシュ」「凄い16歳が出てきた」と即座に反応。さらには”跳関十段”青木真也にあやかり「青木さんみたいだ」と最年少の見事なフィニッシュに騒然。一方、自信を持って臨んだ鹿島はグラップラーの前に持ち味を発揮できず、期待を寄せていたファンも「極真王者が落とされた」と衝撃を受けていた。
この勝利で準決勝へ駒を進めた阿部だったが、準決勝2回戦で全日本キッズ・ジュニア修斗大会2018年、2020年優勝。さらにU.S. YOUTH MMA NATIONAL CHAMPIONSHIPS 2019年、2022年優勝などの実力者である同じく16歳の金子蒼空に惜敗。惜しくも大晦日RIZINへの切符を逃した。
その金子は、RIZIN大晦日名古屋大会の大舞台で同じくトーナメントを勝ち上がった17歳・松尾クリスチャン アキラと決勝戦で激突する。松尾も柔術歴6年、IBJJF PAN2026 3位、IBJJF ASIAN 2024 階級無差別優勝などの実力者であるため、熱戦が期待される。
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