専門家「期待が商品の価値を上回ってしまう可能性」
一方で、その体験談は本当なのか。数値の元となった実験データは、どの程度信頼できるものなのか。広告規制が緩和されれば、受け手側にもそれらを読み解くリテラシーが必要となってくる。
「体験談や数値表現が増えれば選択肢は広がる。一方で、化粧品の効果には個人差があり、体験談が必ずしも自分に当てはまるとは限らない。『◯%改善』という数値もどのような年齢や肌質の人を対象にどのような方法で評価したのかを考える必要がある」(日本橋いろどり皮ふ科クリニック・横井彩院長)
また、ビジネスの観点からも慎重さが求められるという意見もある。「J-Beautyが広がることについては意義がある。一方で、化粧品広告規制の見直し、特に数値データや使用体験談を用いた表現の拡大にはより慎重な議論を願いたい」
「科学的根拠があっても、伝え方によっては消費者の期待が商品の実際の価値を上回り、化粧品への信頼を損ないかねない。広告の巧みさが優先され、地道に研究開発や品質管理に取り組む企業が埋もれることも危惧される」
「海外と競うためにも、表現の自由度だけでなく、根拠の透明性と消費者への誠実さを重視し、国内で培った信頼を世界へ発信する強みにしてほしい」(美容師・美容講師・美容広告管理者 本多誓子氏)
川口あい氏「真似だけではない『日本の強み』に立ち返るべき」
