脱出した日本人の証言と臓器売買の事例「3000ドルで腎臓を」
カンボジアの別拠点から逃げ出した日本人男性、田中さん(仮名)も臓器売買の話は耳にしていた。「臓器売買は最終手段。使えない人だったら売られると思う、他の拠点に。最終最後、もういいやって時に臓器売買される。カンボジアでも怪しい病院たくさんありますし」。
カンボジアでは、これまでも臓器売買の事件が起きていた。海外メディアによると、2015年に貧しい人に腎臓を売らせたとして、カンボジアで初めての有罪判決。買っていたのは、隣国タイで透析を受けるカンボジアの裕福な患者たちで、腎臓を売った男性は「3000ドル(約36万円)を受け取った」と話した。
2023年、インドネシアの警察が臓器売買の組織を摘発。高い給料の仕事があると誘い、カンボジアのプノンペンへ。軍の病院で腎臓を取り出させていたとされる。
なぜカンボジアなのか。インドネシア当局は、122人をカンボジアに人身売買し、腎臓を売ろうとした疑いで、警察官と入国管理官を含む12人を逮捕した。つまり、警察や国境を管理する側までグルになった組織的犯行だった。彼らはソーシャルメディアを通じて、インドネシア全土から人々を勧誘し、腎臓の移植手術のためにカンボジアに送り込んだという。
ジャカルタ警察は「被害者たちは金銭的な必要性から臓器売買に同意した。彼らのほとんどはパンデミック中に職を失った」とコメントする。同警察によると、カンボジアで腎臓を取り出された被害者には、それぞれ1億3500万ルピア(約120万円)が約束されていた。
インドネシアの平均年収の約3倍、世界的なパンデミック下で職を失った人たちがこぞって、臓器を売ることに同意したというのだ。
「1週間に1回ぐらい」報じられていた遺体発見…関連性は不明
