■「保育園大丈夫なの」親の言葉に苦悩…良好な関係を保つための「ルール作り」「意識改革」
夫婦で共働きをしながら、2人の子どもを育てる妻・佐藤さん(仮名)。育休取得後、復職するために子どもを保育園に預けようとしたところ、実の母親から「保育園、大丈夫なのかしら?」と言われたという。
佐藤さんは、「入園の時期が近づくにつれ、子どもの可愛いこととか、『最近こういうことしちゃうんだよね』とか、ポロッと子どもの状況を言ったときに、全然違う文脈で『本当に保育園に預けるの?』『もったいないね』などと言われた。急に『それで、保育園大丈夫なのかしら?』とか。日常の会話にポロポロ潜んでくるみたいなのが、結構つらかった」と当時を振り返る。
母親からの言葉は、他人から言われるよりもつらかったと話す佐藤さん。そこには、“今まで育ててくれた母親だから“という思いがあったという。「親へ感謝はしているので、良かれと思って親も自分が子どもにしてきたことを、子どもが孫にして環境を整えてほしいと思っているのもわかる。愛があってのことなんだよな、と。自分もやってきてもらっている背景があるので、やはり親に言われるのはすごくつらい」。
当初は母親からの発言を正面から受け止めて落ち込むこともあったという佐藤さんだが、次第に考え方を変えた。「生き方が違うというか、時代が違うのでしょうがない、そういうものだなと思うようにした。理解してほしいと思うとすごく苦しくなってしまうし、逆にそれを母に言うことで、母の生き方を否定することにもなってしまう」。母親の考えを変えようとするのではなく、受け止めて生き方を否定しないように心がけるようにしたのだ。
そこで佐藤さんは、母親との関係を良好に保つためにあるルールを思いついた。「私がイチゴが好きなので、母がチクッと『保育園本当に預けるの?』みたいなことを言ったら、イチゴを1パック買ってもらうというルールを勝手に設けた。(Q.実際に買ってもらった?)時々差し入れとかしてくれるので、そういうときにイチゴが入っていることもあったかな」。
さらに、母親との関係を保ちながら自分の選択を続けるために意識していることとして「距離を置く、というか、ラインを引くことはすごく意識していて、共働きだと子どもが体調不良のときとか親を頼りたくなることもあるが、夫と協力したり、外部サービスを使うという方法をなるべく取るようにして距離を取る。頼りすぎない、話しすぎないみたいなことは意識しています」と語った。
母親を「隣のおばさん」として認識するマインドチェンジ
