プロ野球・読売巨人軍が23日に記者会見を行い、次期監督に球団OBで、MLBのヤンキースなどでも活躍した松井秀喜氏が就任することを発表した。背番号は恩師・長嶋茂雄さんが初めて監督を務めた時と同じ「90」となった。契約年数は3年。
松井氏は星稜高卒業後、1992年のドラフトを経て巨人に入団。当時の長嶋茂雄監督からも付きっきりの指導を受け、強打の野手として活躍。「ゴジラ」の愛称で親しまれると、各種打撃部門のタイトルを獲得、チームの優勝にも貢献すると、2003年からFAでメジャー挑戦。以降、名門ニューヨーク・ヤンキースなど4球団でプレー。2009年にはアジア人初となるワールドシリーズのMVPにも輝いた。引退後の2013年には、長嶋さんとともに国民栄誉賞も受賞した。
球団の山口寿一オーナーは「チームを松井新監督に託して、球団の総力を上げて強い巨人の復活を目指します」と述べた。就任要請の経緯については「ジャイアンツのレギュラーシーズンの全日程が終了した後に松井監督に要請をいたしました。ほぼ1週間後に受諾の答えをいただいた」と説明。「今期いろいろなことがジャイアンツにありまして、ジャイアンツにとっては一つの危機であった年だと思っております。そこを力強く乗り越えて強いジャイアンツにしていくには松井監督にお願いするしかないと思って要請をした」と話した。
松井氏は「私はジャイアンツで高校卒業してから10年間プレーしました。今日ここに来る時に、今から24年前、自らの意思でジャイアンツを去る時のことを思い出していました。あの日は全く笑顔を出すことができませんでしたが、今日は満面の笑顔で自分のふるさとに戻ってきたつもりです」と喜びを表した。
今季について「惜しくも優勝を逃しましたが、橋上監督代行のもと最後の最後まで精一杯戦ったと思います。若い選手が躍動し、今後に大きな期待を抱かせるシーズンになった」と振り返った。
監督経験がないことには「私は指導者の経験はほぼありません。そこが私は12球団の監督の中で一番劣っている部分であると自覚しています。選手とともに伴走し、一緒に成長していきたい」と率直に述べた。
チームの歴史に触れ「ジャイアンツはV9以降、日本一連覇もおそらくないと思います。80年代のライオンズやここ十数年のホークスのような時代を全く作れておりません。これからジャイアンツに新たな黄金時代が訪れるよう、今日ここからスタートしていきたい」とビジョンを示した。そのうえで「ジャイアンツは常に強かれ、ジャイアンツは常に紳士であれ、ジャイアンツはアメリカ野球に追いつけ追い越せ、その一つ一つを着実に進めていきたい」と球団の理念を柱に据える考えを示した。
現役時代の後半をメジャーリーグで過ごし、引退後もヤンキースで12年間選手育成に携わった経験を生かし「世界一の野球選手が日本人であることも事実です。我々ジャイアンツからもそのような選手が出るよう頑張っていきたい」と意欲を語った。
打診を受けた時の心境を問われると「嬉しかったです。どこにいても心の中にジャイアンツはありました」と明かした。一方で「生活がアメリカの方にあります。家族も向こうにいます。何よりも大切なのは私にとっては家族ですので、家族の後押しがないとここに来ることはできなかった」と語り、「その後押しを受けてここでやっぱり自分自身立ち上がりたかったという気持ちです」と決断の背景を話した。
なお昨年亡くなった長嶋さんについて「ここで受けなくちゃいけないと感じた。長島監督にもこの姿を見ていただきたかったという気持ちは正直ありました」と胸中を吐露した。
(ABEMA NEWS)

