武井壮、24歳で亡くなった兄に誓った「2人分の人生」… “激しい衝突”“最後の笑顔”が変えた運命

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【映像】“神童イケメン”だった武井壮と兄(複数カット)
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 「百獣の王」としてマルチな活躍を続けるタレントの武井壮(53)。その底知れぬ行動力の原点には、若くして病で旅立った2つ上の兄・情さんへの特別な誓いがあった。かつては進路をめぐって激しくぶつかり合いながらも、早すぎる別れを経て、兄の果たせなかった夢を背負って走り続ける覚悟を語った。

【映像】“神童イケメン”だった武井壮と兄(複数カット)

「Re:MAKE 〜拝啓、あの頃の君へ〜」

 思春期の頃、生活苦の中で「芸能人になる」と夢を語り始めた兄に対し、現実を生きるのに必死だった武井は「夢みたいなことを言っていないで、ちゃんと勉強して就職しろ」と猛反発した。生活への焦りから掴み合いのケンカに発展することもあったという。しかしその後、武井は学業に励み、大学への進学を決める一方、兄も舞台やドラマなど少しずつ俳優としての足がかりを掴み始める。お互いに自立し、大人同士として素直に認め合えるようになった矢先、非情な現実が武井を襲った。

 兵庫県の大学で十種競技に打ち込んでいた武井のもとに届いたのは、兄が末期がんで余命3カ月という知らせだった。東京の病院へ駆けつけた武井が見た兄は、別人のように痩せ細っていたという。開腹手術ののち、一時的に生気を取り戻した兄が「見たい」と口にしたのが、石橋貴明が出演していた映画『メジャーリーグ2』だった。重い病状を抱えながらも、劇中のシーンに声を上げて大笑いし、帰り道に「病気が治ったらまたお芝居頑張るわ」と前を向いて見せた。それが、武井が見た兄の最後の笑顔となった。

 24歳で生涯を閉じた兄の死を受け、武井の生き方は一変する。「自分の大好きなスポーツと、兄貴が愛したエンターテインメントを重ね合わせよう」。芸人のトークを録音して徹底的に研究するなど、およそ8年間の下積みを経て39歳で芸能界デビューを果たした。さらに50代となった現在では、兄の夢だった俳優業にも本格的に進出し、タイやフィリピンなど東南アジアの映像作品にも挑戦を広げている。

 「兄貴が過ごせなかった時間は、俺の中で自分の時間プラス兄貴が生きたかった時間として2倍以上になって残っている」。武井は取材の中で、亡き兄へまっすぐに言葉を投げかけた。「何もわかっていなかったあの頃はひどいことを言ってごめんな。でも、兄貴のおかげで1人じゃ思いつかなかった人生を最高な形で送れている。本当にありがとう」。天国の兄とともに、武井は誰もが知るヒーロー像を目指して走り続けている。

(『ABEMA NEWS』より)
 

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