28日の衆議院内閣委員会で、民主改革の会の長妻昭議員が、防衛省・自衛隊による民間人の個人情報収集疑惑をめぐり政府側を厳しく追及した。陸上自衛隊の「現地情報隊」が、大学教授やNPO法人の代表ら数千人に及ぶ民間人の性的嗜好や異性関係、金銭感覚などを調査・記録したとされる内部文書「個人BSD(ベーシック・ソース・データ)報告書」の存在が取り沙汰されるなか、長妻氏はシビリアンコントロール(文民統制)や個人情報保護の観点から政府側に徹底究明を迫った。
【映像】「どういう女性がタイプか…」追及の瞬間(実際の様子)
■「本物なら違法だ」内部告発や保管場所の報道めぐり副大臣に迫る
質疑の冒頭、長妻氏は問題の文書が小泉防衛大臣らに手渡されている点に触れ、答弁席に立った小田原潔防衛副大臣に対し「ご覧になりましたか」と確認を求めた。小田原副大臣は文書を確認したことは認めたものの、「防衛省・自衛隊が公表したものではなく、出所や真正性を確認できない」として詳細な言及を避けた。
これに対し、長妻氏は「何人もの隊員がメディアに情報収集を証言し、公益通報も出ている。ある隊員は保管場所まで詳細に証言し、具体的な資料も出てきている」と指摘。「これが本物であれば私は違法だと思う。副大臣の責任で『これ本物なのか』と一言自衛隊に確認できないのか」と詰め寄った。
しかし、小田原副大臣は「文書の有無を含めて事実関係の確認は行った」「現時点で不適切な活動を行ったことは確認していない」と繰り返すのみで、情報活動でいかなる文書を作成しているかについては部隊の能力に関わるとして明言を拒み続けた。
■「性的嗜好の情報、何に使うのか?」 個人情報保護委への実地調査も要求こんな記事も読まれています

