■「レッドカード」か「全体方針の支持」か
一方で、トランプ氏に批判的なパックンは、トランプ氏の政治手法に対して「民主主義の根幹である選挙制度を弱体化、あるいは廃止しようとしている」と批判。さらに、外国政府からの航空機提供や暗号資産をめぐる利益供与の疑惑などを挙げ、「レッドカードが出るような行為が目立っている」と追及した。
これに対し、マット氏は「もちろん腐敗はダメだ」と応じつつ、「市場の自由や個人の権利、伝統的な価値観を守ろうとしているからこそ共和党に投票している。共和党から離れるよりも、党の中で自由主義のために戦う方が効率的だ」と反論。岡田氏も「議事堂乱入事件も支持者の暴走だと捉えている。極論を言えば、民主党の政策と天秤にかけたとき、やはり不法移民対策などを重視して共和党をとる」と主張した。
分断が深まるアメリカ社会の構造について、アメリカの宗教と政治の関係を研究する関西学院大学の柳澤田実准教授は、従来の「右対左」の対立だけでなく、現在は「上対下」の対立も重要になっていると指摘。「民主党であれ共和党であれ、上と下で分かれている。既得権益層を設定してそれを攻撃し、有権者の支持を仰ぐ手法でトランプ氏が上がってきたし、民主党の急進左派などもテック右派を既得権益層として若者を中心に支持を集めようとしている」と解説した。
■鍵を握る無党派層と「ポスト・トランプ」に向けた葛藤
