■「関係性の逆転」から生じる親子の葛藤とコミュニケーションの難しさ
実際に高齢の親がネット依存に陥ってしまった場合、家族が強く叱責したり強制的にスマホやネットを取り上げたりして、反発や激昂、関係の悪化を招くことは少なくない。
藤田氏は「家族が怒ってしまうのはしょうがないと思う。子どもの立場からいろいろ(対策を)やって、それでもうまくいかなかったり、言うことを聞いてくれなかったり。親の自立性を尊重するのも大事だが、子どもが負担を背負っていろいろなことをすることに対して、あまり周囲から感謝もされない」と、子ども側の苦悩にも寄り添う形でコメント。
また、ネットやYouTubeをめぐるトラブルにおいて、子どもが親を心配して介入しようとするものの、親の側も素直に子どもの意見を受け入れられないという難しさがある。親子の関係性におけるコミュニケーションの難しさについて、藤田氏は次のように分析し、提言した。
「親もどんどんできないことが多くなっていくので、毎日つらいこともあると思う。親子の関係が逆転していくというか、これまで親に頼っていた子どもが、親がどんどんいろいろなことができなくなるのを見てショックを受けて、親は親で今まで自分が子どもにいろいろ指示をしていたのに、指示される側になってというプライドの問題もあって、そこをうまくしながらコミュニケーションするというのは、かなりの難しいことなのではないか」
(『わたしとニュース』より)
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