トランプ氏は「急進左派」と批判も実態は「新世代左派」?ミシガン州で躍進・エジプト系イスラム教徒のエルサイード氏とは…三牧聖子氏「国民皆保険はアメリカ全体で多数派になりつつある」

わたしとニュース
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主流派との最大の違いはイスラエル政策

 また、これまでの民主党主流派と新世代左派の違いについても語る。

「最大の違いはイスラエル政策だ。アメリカとイスラエルの親密な関係、軍事支援は当たり前だった。しかしガザでの長く続いた虐殺、そしてイラン戦争で、国民はパレスチナ側によりシンパシーを感じる人が多くなっている。イスラエルへの軍事支援反対、少なくとも見直しという意見が多数になっている。この意見を民主党に届けようとするのが新世代左派で、イスラエルロビーに支援されたい主流派」

 さらに、エルサイード氏は「自分は資本主義者だ」と語っていると明かし、現在の資本主義の問題点に言及する。

「今の資本主義が健全に回っているのか、勝者総取り、一部の人が全部取る資本主義になっているという問題意識が共有されている。民主というところを大切にし、草の根で困っている人たちの意見を取り込みながら、中間層や貧困層がフェアに競争して生きられる経済を作りたいというのが共通項」

 国際政治学者の松本明日香氏は「新世代左派」の特徴を語る。

「以前トランプ大統領が登場した時も、『忘れられた人々』として中間層や生活に苦しんでいる人をいかに救い上げるかがテーマだった。それが第2期目でかなり見捨てられつつある中で、新世代左派のメッセージが保守層にも響くところが出てきた。宗教的な価値観の共有も含めて、新しい世代の特徴だ」(松本明日香氏)

 浜田氏は、新世代左派が主張する「アメリカ理念」を述べる。

「トランプ大統領はあまりに稀有なキャラクターで、民主党はトランプ批判か、交わしていくかで政策がブレてきた。新世代左派は、多様性の大事さや富の再分配、経済格差の是正という当たり前のことを言っている。タラリコさんが象徴的だが、相手を攻撃せずに自分の主張を伝えていく。それもすごく今っぽい」(浜田敬子氏)

 三牧氏は、これまでにない新しい戦い方をしていることに触れ、締めくくった。

「2024年大統領選でハリス氏が負けて以来、文化的な多様性を出すと共和党に捉えられるからと、あまり言わないようにしてきた。しかし新世代左派は、トランスジェンダーの問題など難しい質問にも正面から答える。マイノリティにとって自分の問題を聞かれて答えない政治家の姿は悲しい。フォックス・テレビなど保守派のメディアにも構わず出ていって持論を展開する。戦い方も変わってきた」(三牧聖子氏)

(『わたしとニュース』より)

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