「崩れ落ちた!マウスピースも飛んだぞ」実況が思わず声を荒げた左フックでの衝撃“くの字”ダウン。上体が前のめりに曲がってマウスピースがマットに吹き飛ぶ危機から復活するも、しばらく“マウスピースなし”で打ち合う危険な珍事に発展。試合終了間際50秒の情報量過多な濃密な攻防に「面白い試合」「メインイベントみたい」など興奮の声が相次いだ。
10月31日、後楽園ホールで開催された「Krush.193」。三宅祐弥(Hacker GYM)と関口功誠(ALONZA ABLAZE)の試合は3-0の判定で関口が勝利。関口優勢のまま進んだ試合は、終了間際に大きく動いた。
30歳の三宅は現KPKBスーパーフェザー級王者。Krushでは2024年から4連敗と苦しんだが、今年2月の中野大輝戦で判定勝利を収めている。対する関口は23歳で、K-1アマチュアで2度優勝。デビューから怒涛の9連勝をあげたものの、前回は石田龍大にKO負けを喫した。階級をひとつ上げ、これが復帰戦となる。
試合は開始50秒、三宅の膝に関口がワンツーで合わせて膝も入れる。三宅も前に出て積極性を見せるが、関口がカウンターの左ショート、右ハイとプレッシャーをかける。
2ラウンド、ゴングとともに関口が右ミドル二発、左のボディを連打、さらに執拗な右カーフで三宅を削る。前ラウンド同様、プレッシャーをかけるのは三宅だが、手数は下がりながらの関口が上回る。終了間際にはロープを背にしながらの攻防で関口が強烈なワンツーを放った。
最終3ラウンド、三宅が左のミドルで先制するも、関口が左右のストレート、フック、ボディと三宅をロープ際に追い込んでラッシュ。三宅も右フックや左右の膝で反撃を試みるが、迎えた残り50秒、試合が動く。
リング中央で頭をつける膠着状態から関口が左アッパー、右フック、左フックの連打を叩き込むと三宅の上体は“くの字”に折れ、マウスピースを飛ばしマットに頭をつけ崩れ落ちる。「崩れ落ちた!マウスピースも飛んだぞ」と実況興奮の中、立ち上がった三宅に「根性ある」など驚きと称賛の声援が飛ぶ。
しかし、ここで異変に気付いた一部ファンからの「マウス拾ってよ」「歯が折れるぞ」といった指摘のとおり、マウスピースはマットに転がったままだったが、試合はそのまま続行。打ち合いが続くなか、レフェリーが遅れて気付いて試合を止め、マウスピースを拾い上げる珍事となった。
終了間近には、関口が試合を終わらせようと右フックで三宅をなぎ倒すが、これはノーダウン。「最後のダウンやろ!」「TKOかとおもった」「三宅ボロボロやんか」という声のなか、両者はゴングが鳴っても打ち合う気迫を見せた。
判定は3ー0、序盤から効果的に手数で勝った関口がスーパーフェザーで初勝利。敗れたものの三宅にも「打ち合いよかったぞ」「最後の根性みせた」との声、「面白い試合だった」「メインイベントみたい」と両者への労いの言葉が並んだ。
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