■夫の負の感情を妻がケアする「感情労働」の構図
家族社会学を研究する奈良女子大学専任講師の岡田玖美子氏は、フキハラという言葉が出てきた背景には、外で働く夫の負の感情を家庭で妻がケアするという構図が存在していたと分析する。
「職場でしっかり仕事ができるように、職場で受けたストレスや負の感情、ネガティブな感情を率直に家族に見せて、そうした悲しい気持ちや苦しい気持ち、外で男性が出しにくい気持ちを家で妻が慰めるということをずっと期待されてきた部分がある」(岡田氏)
また、岡田氏によると、「フキハラ」という言葉がインターネットを中心に認知されたのは、夫への不当な感情労働に対する妻側の抵抗の表れなのだという。
コロナ禍の「いい夫婦の日」の記事が発端で可視化
