「起きろ、しっかりしろ!」不自然な場所で車両発見…なぜか「サイドレバーは90度」「天井に毛髪」27年未解決・富士市タクシー運転手強盗殺人の“謎” タクシー会社社長が語る

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サイドブレーキの謎、天井には“毛髪”も

 実は三澤社長には、いまだ解けない謎がある。サイドブレーキが、不自然な状態だというのだ。「ほぼ90度垂直にレバーがなるくらい引いてあった」。そして、シフトレバーは、なぜか“リバース”に入っていたという。

 いったいこれをどう考えれば良いのだろうか。元京都府警科学捜査研究所の矢山和宏氏は、こう推測する。「パーキングに入れた時に刺されている可能性があれば、とっさにシフトを変えるとすれば、パーキングの次がリバース。なのでバックに入ったまま動き出してしまったけども、絶命してしまう。犯人が後方からその車を止めるためにサイドブレーキをバッと引っ張った」。

 謎はまだある。犯人が残した“痕跡”だ。「犯人の髪の毛も、モケット張りの天井だったからいっぱい付いてた。犯人が襲った時に、立ち上がって中腰でやったと思う。黒髪、5cmくらい」(三澤社長)。

 天井に付着していたとされる毛髪について、矢山氏は「運転席と見立てると、犯人は降車時にお金を払うふりをして首を押さえて、被害者としては暴れるので、タクシーの天井部分に犯人の頭が擦りつけられる。頭を擦りつけることで静電気が発生して、天井に(毛髪が)残る可能性が高い」と推測する。

 当時の無線記録では、田切さんの車には4回の乗車記録が残され、売上金は数千円だったとみられている。また、田切さんは財布を持っていたが、財布はなくなっていたという。

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