■民主党の圧勝「隠れトランプが全部剥がれた」
今回の選挙結果について、冷泉氏は「予想以上だった」と驚きを示した。民主党の圧倒的勝利の背景については、「過去の選挙では『隠れトランプ(支持者)』によって、最後に何%かボンと数字が(共和党側に)上に出てきた。あれは現状不満が感情的に現実論を上回って、とにかく何もかも変えてほしいという期待でトランプ氏に入れた人たちだった。その人たちが全部剥がれた。結局、トランプ氏が物価高を抑えるどころかさらに助長して『全然(話が)違うじゃないか』と剥がれてきた。それが今回の大きな要因だ」と分析する。
2ちゃんねる創設者のひろゆき氏は、「この結果が反トランプなのか、反共和党なのかがまだ分かっていない。共和党が進めていた政策自体はそこまでひどくはない、という考えはそんなに変わっていない気がする」と疑問を呈した。これに対し冷泉氏は、「民意の中心にあったのは、コロナ禍でジャブジャブにお金を撒いたことにはじまり、人件費上昇や原油高も重なって加速した物価高を否定したいという気持ちだ。トランプブームのような衝動的な現状否定が静かになり、中間層の『生活が大変だ』というのが主流として出てきた」と述べる。
また、共和党の核の部分について冷泉氏は、「小さな政府にして税金を下げ、民間中心に経済を頑張っていこうというグループへの支持は今でもある。ブーム的なものが吹き飛んで元来の共和党に戻りつつある感じがする」と説明した。さらにひろゆき氏が「テキサスはカリフォルニアからIT系の人たちがイーロン・マスク氏のスペースXなどの影響で移住してきて、それが民主党票になったのでは」と問うと、冷泉氏も「テキサスには税制の問題などで移ってきた潜在的に民主党に近い人たちがかなりいた。それが一気に投票所に向かったことが今回の大きな津波になった」と同調した。
■「静かに出口戦略を取りつつある」トランプ氏の今後
