■バンス副大統領が「消去法で強い」ポスト・トランプの行方
2028年の大統領選に向けて、共和党ではバンス副大統領の名前が挙がっている。冷泉氏はバンス氏の来歴について詳しく説明する。「オハイオ州の貧しい家庭に育ち、親は薬物依存に苦しんでいた。祖母に育てられ、お金がないから軍隊に入り奨学金を得て、大学を出て起業し、ハイテクの世界で活躍した。本来は民主党支持者だったが、自伝がベストセラーになって時の人となり、最終的に保守のシンボルとして政治家になった人物だ」と語る。
冷泉氏はバンス氏の強みについて、「核のところでは相当なインテリで、民主的な価値観も持っている。トランプ氏の過激な路線をうまく立てながらも、イランとの戦争には消極的な姿勢を見せている。いろいろな可能性を持った人物だ」と評価する。AI・テクノロジー政策についても触れ、「AI投資の路線をちゃんと守るためには、AIがマネタイズされ国が成長できると見せられるかどうか。それが課題になるが、消去法で考えるとバンス氏は結構強い」と分析した。
ただし、冷泉氏はハードルも指摘する。「バンス氏にとって1つ目のハードルは、頑張れば頑張るほどトランプ氏との距離が出てきてしまう点。共和党をまとめられるかどうかが難しい。もう一つは、AIバブルが崩壊した場合に責任を問われるリスクだ」と述べる。共和党内では「ルビオ国務長官とバンス氏が早い段階から組んで、バンス氏が大統領候補、ルビオ氏が副大統領候補として全国的に支持を集めるという夢を見ている人もいる」という。
民主党側については、ニューサム氏やハリス氏の名前が挙がる一方、冷泉氏は懸念を示す。「ニューサム氏らは、グローバリズムやテック企業とのズブズブな関係で、イスラエル寄りの中東政策についても若者たちから強く反発を受けている。今後、左派が勢力を強めると、民主党内がガタガタになる危険がある」と指摘する。また、オカシオ=コルテス氏については、「格差是正に集中すると言っているが、それが全体の成長の中での格差是正ではなく、富裕層から課税して大企業を懲らしめるという社会主義的な方向に行ってしまうと、あっという間に破綻してしまう。AIについても『ダメだ』と言うだけでなく、自分の言葉で語れるくらい勉強しないとダメだ」と述べた。
ひろゆき氏は「トランプ大統領がダメだったという流れから、次は女性大統領という単純な理由で選ばれる可能性もあるんじゃないか。イタリアや日本では女性リーダーが誕生し、フランスでも女性大統領が生まれるかもしれない。チャレンジングシーズンとして、アメリカで女性大統領が誕生する可能性はある」と述べた。冷泉氏は「バンス氏とルビオ氏が組んで2028年に出てきたら相当強い。民主党側は中間層の目が肥えている中で、現実を直視してAIや国際情勢について自分の言葉で語れるリーダーが出てこなければ難しい」と見解を示した。
(『ABEMA Prime』より)

