総合格闘技の試合は難しい。何度も防衛を繰り返し「階級最強」の誉れ高いファイターたちも一旦噛み合わないと、予想だにしないしょぼい試合を行なうこともある。今回は最強といわれたファイターたちが大きく期待を裏切る結果となった「塩試合」を紹介したいと思う。
マーク・ケアー VS ウゴ・デュアルチ 1998年10月11日
「霊長類ヒト科最強の男」ことマーク・ケアーがまだまだ強かった時代。日本の「PRIDE4」で演じたザ塩試合。全く歯がたたないことを悟った、デュアルチは完全に戦意喪失。マグロ状態でテイクダウンされたままタコ殴りにされる。レフェリーは何度か試合再開を促すが、安心しきった犬のように腹を見せる姿に業を煮やし、試合ストップを宣告した。