先日のリオ五輪では男子200mバタフライや男子200m個人メドレーなど5種目で金メダルを、男子100mバタフライで銀メダルと計6個のメダルを獲得し、王者の健在ぶりを世界にアピールした米競泳選手マイケル・フェルプス。五輪の会期中は“カッピング(吸い玉)療法”による青紫色のアザも話題となった彼だが、ネット上ではもうひとつネタを提供している。

それは競技直前、控室にいる時の彼の“表情”だ。正確には200mバタフライの準決勝前に控室のカメラがとらえた表情なのだが、戦い前とあって実に緊張感あふれている。しかし、アングルのせいか南アフリカのチャド・ルクロ選手を睨みつけているような構図になってしまった。

フェルプスはリオ五輪後、米人気トークショー『ザ・トゥナイト・ショー』に出演。ホストのジミー・ファロンにこの“表情”について尋ねられた彼は、「(控室の)上方、左角にカメラが2台設置されていたのはわかってた。そこで僕は水をペッと吐き出しながら、『うわ、何なんだ』って思った。そして(険しい)表情をしながら、『ああ、これもカメラに写ってるんだろうな』って思ったよ。明日になれば(自分のこの表情もネットで)取りあげられるんだろうな、ってね」と告白。

写真のせいでそう見えてしまったものの、フェルプスは決してルクロ選手を睨みつけていたわけではないそうで、ファロンのツッコミにも笑顔で応えていた。

大舞台を前にした緊張の中でも、こんなことを意識する余裕のあったフェルプスはさすがである。その準決勝を勝ち抜き、見事金メダルを手にした。

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