今年のノーベル平和賞にコロンビアのサントス大統領が選ばれたことが物議を醸している。
長年、コロンビアでは反政府の左翼ゲリラ「コロンビア革命軍」との武装闘争が続いていたが、サントス大統領は今年8月、この内戦に終止符を打つ和平合意をまとめ、9月に調印式が行われた。ノーベル委員会は、50年以上続いた内戦を終わらせようとした断固たる努力を評価すると受賞理由を説明。しかし、サントス大統領がようやく取りまとめた和平合意は、実は今月2日に行われた国民投票で反対50.2%と僅差で否決されているのだ。