「オリンピック9年説」というものをご存知だろうか。
 ナチスドイツが1936年にベルリンオリンピックを開催するも、その9年後に政権が消滅。ソ連は1980年のモスクワオリンピックの9年後に東西冷戦が終結し崩壊。日本では1964年の東京オリンピックの9年後に第一次オイルショックが起こり、物価が高騰した。
 今年は2008年の北京オリンピックから9年後にあたる。中国に危機が訪れることはあるのだろうか。みずほ総研市場調査部長の長谷川克之氏は「本当かな、という気がしないでもない」と指摘。これに対し経済評論家の川口一晃氏は「中国国内の貧富の差の拡大など決して良い方向に進んでいない」と中国で危機が勃発する可能性もあるとの見方を示す。