日本代表FW大迫勇也が所属する1.FCケルンは、ペーター・シュテーガー監督の在任期間では、最も魅力的なチームに変貌しつつあるのかもしれない。
 日本の落語家、笑福亭笑瓶そっくりのシュテーガー監督がケルンを率いるようになったのは、2013年の6月から。12年に降格したケルンが、再起を図って2部を戦っていた頃である。スペイン人MFのようだった長澤和輝を除けば、中盤に創造性は皆無。それでも堅守を武器に、就任1年目でブンデスリーガ1部昇格を成し遂げた。