長谷部誠は、キャプテンではない。もちろん日本代表においてではなく、所属先のアイントラハト・フランクフルトにおいてのことだ。フランクフルトの主将はアレックス•マイヤー。“フットボールの神”の異名を持つ33歳のベテランFWが腕章を巻く。
 だからなのか、“フランクフルトの長谷部”には、どこか自由な雰囲気が漂う。昨年10月のバイエルン戦からリベロを務め始めた長谷部。主将を後方から支援する姿に、日本代表のキャプテンとしての責任はのしかかっていないように見える。