その豪腕で、K-1王者ゲーオ・ウィラサクレックを下したこともある木村“フィリップ”ミノルが、3月3日のKrush・後楽園ホール大会に出場する。木村にとって、Krushは出世のきっかけとなった舞台。今回は約2年半ぶりの“里帰り”となる。

対戦相手に決まったのは西川康平。かつて長島☆自演乙☆雄一郎を下したこともある選手で、好戦的なファイターだ。それだけに、記者会見では「バチバチに殴り合ってくれる。噛み合うと思います」と嬉しそうに語った木村。西川については「超好きな相手」だとも。

現在の木村は、言ってみればエネルギーが有り余っている状態だ。昨年9月、RIZINMMAに挑戦するもチャールズ“クレイジーホース”ベネットにKO負け。年末に再戦が行なわれるはずだったが、ベネットが来日不能となり試合はキャンセルとなってしまった。

つまり今回の西川戦は、RIZINで溜め込んだ鬱憤を晴らす絶好の機会でもある。MMAのトレーニングをすることで、「キックボクサーが持っていない打撃」も経験。「立ち技に戻ったら凄いことになる」という思いも持っているという。またRIZINに向けての練習から今回のKrushに向けて練習を継続しており、コンディションの面でも隙がなさそうだ。

2017年の野望として「Krushの-67kgタイトルを獲りたい」と語った木村。Krushでは-63kg、K-1では-65kgで闘ってきたが、これからは階級を上げて新たな挑戦をすることになる。Krushで-67kgのベルトを巻き、それを引っさげてK-1へ。そして67.5kg(ウェルター級)の世界王者となる。2冠達成という目標に「ワクワクしてます」と木村。

このところ、木村はウィラサクレック・フェアテックスジムでもトレーニングをしており、K-1で山崎秀晃を下したムエタイ戦士ゴンナパーともスパーリングを重ねているという。ムエタイといえば老獪なテクニックも持ち味の一つ。豪快なパンチで知られる木村だが、そこに“うまさ”も加わってくれば、さらに魅力が増すだろう。

新たな階級で新たな強さを見せつけるか。タイトル獲得への第一関門とも言える西川戦は、今後のKrush、K-1戦線にとっても大きな意味を持つものになりそうだ。

文・橋本宗洋

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Krush.74 2017年3月3日後楽園ホール | AbemaTV
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