3月11日、韓国・ソウルで開催されるMMAイベント『ROAD FC 037』では、女子の試合が数多くマッチメイクされている。ROAD FCでは、今大会から女子リーグを発足させ、『ROAD FC XX』と題して力を入れていくという。
UFCではロンダ・ラウジーが大スターとなって女子MMA人気の拡大を牽引し、日本ではRIZINでのRENAたちの活躍で女子にスポットが当たっている。そんな世界的な流れの中で、韓国のMMAでも女子を盛り上げようという機運がさらに高まっているということだろう。実際、ROAD FCは以前から積極的に女子の試合を組んできた(前大会には女子プロレスラーの世志琥が参戦)。
【ROAD FCジョン・ムンホン代表と/ROAD FC(C)】
その“本気度”の表れの一つが、ハム・ソヒとの契約だ。ハムは韓国における女子MMAのパイオニア。日本を主戦場に数々の強豪を下しており、女子イベントJEWELSのチャンピオンにもなった。また近年では、体重差がある中でUFC参戦も果たしている。
「旅をしていましたが、家に帰ってきました」とROAD FC参戦について語ったハム。クオリティの高い闘いは、ROAD FC XXの大きな力になることだろう。また同大会は世界的な知名度を誇る女子MMAのレジェンド・藤井恵もサポート。強力な布陣を作り上げている。
【大会ポスターも従来の格闘技イベントとは一線を画すイメージだ/ROAD FC(C)】
3.11ソウル大会では、韓国の選手たちに加え日本からもファイターが多数、登場する。女子の開拓者の一人で、出産・育児による休養期間から復帰すると6連勝中のしなしさとこ、元ボクシング世界王者のライカも参戦するから、かなり力の入ったマッチメイクだ。
独特のファイトスタイルと粘り強さで知られる華DATEは、イム・ソヒと対戦する。両者はともに20歳。ビジュアル的にも注目される選手同士だけに、話題を呼びそうだ。
これまで常にトップ戦線で活躍してきたベテラン・藤野恵実は、ロシアのナタリア・デニソヴァとの対戦が決まった。
海外での試合を積極的に行なってきた藤野が今回、対戦するナタリアは、昨年4月のRIZINで村田夏南子と闘った選手。その時は判定負けを喫しているが、まだキャリアが浅いだけに約1年で急速に成長している可能性もある。
藤野vsナタリアは、開催国の韓国から見れば“外国人対決”。そんな国際的な試合が行なわれることも“メジャー”の舞台には必要だ。つまり主催者は、このROAD FC XXを女子MMAのメジャー舞台にしようとしているということでもある。
女子MMAの世界で一大勢力となりそうなROAD FC XX。3月11日、いよいよスタートを切る。