今年1月にアメリカMMA界の2大マイナーリーグと言われたLegacy FCとRFAが合併する形でスタートしたLFA(Legacy Fighting Alliance)。「UFC」と「ベラトール」の北米2大格闘団体に次ぐこの「第3勢力」に注目したい。
2017年1月に誕生したLFA。2009年にテキサスで発足したLegacy FCと、2011年にスタートしたRFA(Resurrection Fighting Alliance)のローカル2団体がベースになっているが、団体スタートからUFCのリリース組やUFC登竜門TUFの落選組などを拾い上げる形で発展し、Legacy FCからは、ロンダ・ラウジーを倒したことで一躍有名となった元UFC女子バンタム級王者、ホリー・ホルムやヘンリー・セフード、セージ・ノースカットなどが昇格し成功を収めている。
Legacy FCの代表、ミック・メーナードが、昨年秋にUFCのマッチメーカーに引き抜かれる形で終焉を迎えたLegacy FCはRFCと合併する形でLFAと名を変えたが、共同設立者のミックの妻アンドレアが「LFA」に残っているため、ビジネス面なども含めより緊密な形で連携が予想される。今まではローカル団体が現れては消え、合併と消滅を続けてきた印象の北米のMMA団体だが、北米4大プロスポーツのようにオフィシャルな下部組織として今後益々活発に機能していくのかもしれない。
LFAは月2回~3回の大会を各地で行っており、今年だけで30試合「未来はどこにある」というキャッチフレーズのように、メジャー昇格を目指す気鋭のファイター、再チャレンジを目論む実績ある選手、そして北米以外の地域から参入組がひしめく激戦区。
今後もLFAから人材が上位のMMA団体に流れていくことは容易に予想できるが、この巨大マイナーリーグが、アメリカのMMAにおける登竜門になることは確実だろう。益々、選手層が厚くなっている総合格闘技の世界で次期スター候補を見つけるという意味でも決して無視出来ない大会になりそうだ。