勝負の分かれ目は、53分だった。左サイドから、リベリーがドリブルで中央に流れてくる。するとペナルティエリアの手前から、DFラインの裏へ緩やかにスルーパス。抜け出したレバンドフスキが、コシェルニーに倒されてPKを獲得。コシェルニーはレッドカードを受けて退場した。PKをレバンドフスキ自ら冷静に決めて、バイエルンは1-1の同点に追いつく。
 前半こそウォルコットの先制で勢いに乗ると、1-5で大敗した第1戦の悪夢を払拭するかのように、アーセナルは果敢に攻めてきた。しかし、レバンドフスキが上手く誘い込んで主将を退場に追いやってからは、試合の流れはバイエルンに傾いた。テンポの良い小刻みなパス交換と、高い位置からの守備でアーセナルを圧倒する。