イニエスタの“遊び心”が、奇跡を呼び起こした。前半も終わろうとする40分。スアレスからの浮き玉を、ペナルティエリア内の左で、少し浮かせるようにトラップするイニエスタ。そして落ちてきたボールを、軽やかに右足ヒールでゴール前に落とす。不意を突かれたパリ・サンジェルマンのDFクルザワは、たまらず右足を差し出してしまう。クルザワに蹴り上げられたボールは、悠々とゴールに吸い込まれていった。
 これで2戦合計のスコアは2-4。逆転に必要な得点は、あと3点。カンプ・ノウは揺れた。メッシ、スアレス、ネイマールという3人の化け物を前線に揃えるFCバルセロナであれば、十分に希望を抱くことのできるスコアだ。