およそ10分間。8日に行われた欧州チャンピオンズリーグ、決勝トーナメント1回戦の第2戦。ボルシア・ドルトムントがSLベンフィカを4-0で葬った試合で、香川真司に与えられた出場時間だ。
ベンチスタートの香川は81分から、デンベレに代わって途中出場した。香川がピッチに送りだされた時のスコアは3-0だった。この時点で、既に第1戦との合計スコアは3-1。逆転でドルトムントの勝ち抜けは決まっていた。つまりこの交代によって香川に、勝利を手繰り寄せるための、何かミッションが与えらえたわけではない。どちらかというと、前半からフル稼働したデンベレを労い、休ませる意味合いがあったのだろう。香川は無難なプレーで、そのまま試合終了に貢献できれば問題はなかった。