インターネットの動画配信の世界で「麻雀」が主要なコンテンツとしての地位を固めつつある。ネット配信がなかったころ、ファンにとってはフジテレビ「THEわれめDEポン」や、CS局MONDO TVによる対局番組ほどだったが、近年はネット配信による番組が急増。麻雀を「見る」環境が激変した。麻雀ネット配信の黎明期を支えた草分け企業「スリーアローズコミュニケーションズ」の関係者に話を聞いた。
 スリーアローズコミュニケーションズが、番組配信「麻雀スリアロチャンネル」を始めたのは5年ほど前。もともと母体が麻雀店を経営していたが、より麻雀を広めるためにネット配信という選択をした。当時を知る同社のスタジオディレクター藤田拓郎さんは「番組は少なかった。プロたちも『MONDO TVに出たい』という人も多かったですから」と振り返った。複数あるプロ団体でも、テレビ出演できるのはほんのひと握り。そこで各団体に声掛けし、タイトル戦を配信するまでにこぎ着けた。「1回目の反応はとてもよかったですよ」。ニコニコ生放送を使い、視聴数は10万回を超えた。