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会見は睨み合いから乱闘騒ぎにとなり、そのまま打ち切られる異常事態

新生K-1がさらなるスケールアップを果たす、さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ大会(6月18日)で、危険な対決が決定した。

4月5回の記者会見で発表されたカードの一つは、スーパー・フェザー級のワンマッチ。2月大会で卜部弘嵩を下し、同級王者となった大雅皇治と対戦する。

アグレッシブな闘いぶりと同時に対戦相手への大胆な“口撃”でも知られる皇治は、この日もいきなり全開。HIROYAの弟である大雅を「おぼっちゃまくん」と呼び、こうコメントしてみせた。

「おぼっちゃまくんには興味ないんやけどね。俺がやりたいのは1階級下のたけぽん(武尊)」

大雅については、こう評している。

「若いのに頑張ってるなとは思いますけどね。おぼっちゃまくんやから、試合で泣けへんようになと」

こうした挑発に対し、大雅もイライラを隠さない。

「1ラウンドでKOする。それだけです。対戦相手の名前を聞いて、ナメられてるなと思いましたね。KOして次に進まないと。相手の印象? 自分のほうが全部、上です」

そんな大雅をさらに挑発するかのように、皇治は壇上のチャンピオンベルトにまで手をかける。

「K-1は強い選手が集まる最高の舞台。強い奴らを倒せばいいと思って、ベルトには興味なかったけど...こうして見るとカッコいいな」

自らの手元にベルトを引き寄せた皇治。イライラがピークに達した大雅は、試合に向けて「殺してやろうと思ってます」とコメントすると、皇治を睨みつける。これに皇治も応戦し、ついには掴み合いの乱闘騒ぎにまで発展してしまった。

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皇治の挑発に、憮然とした表情の大雅

スタッフが静止する中、なおも中指を突き立てる皇治。騒然とする中、会見はここで打ち切られ、写真撮影も中止に。

もととと、大雅はタイトルを獲得すると「海外の強豪と闘っていきたい」と語っていただけに、日本人対決には不満だったはず。そこへ恐れを知らない皇治の挑発が加わって、両者の顔合わせは危険なものになった。

実績でいえば、チャンピオンである大雅が上。しかし試合運びのうまさも持ち味なだけに、冷静さを失うのは大きなマイナスだ。もし当日の試合が“ケンカ”の様相を呈することになれば、皇治のペースと言えるかもしれない。

大雅のK-1王者としての初戦は、かなりスリリングなものになりそうだ。

文・橋本宗洋

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