将棋の第75期名人戦七番勝負の第一局が4月6、7日、東京都文京区のホテル椿山荘東京で行われ、挑戦者の稲葉陽八段(28)が佐藤天彦名人(29)を72手で下し、初勝利を挙げた。
 稲葉八段は今期、初めて順位戦A級に参加すると、8勝1敗の成績で佐藤名人への挑戦権を獲得。タイトル戦としても自身初の対局となったが、21年ぶりとなる20代同士のフレッシュな名人戦七番勝負でうれしい白星を手にした。
 第2局は4月20、21日に青森県弘前市の藤田記念庭園で行われる。