現在の新日本プロレスでは、基本的に“2大王者体制”が定番となっている。IWGPヘビー級王者とIWGPインターコンチネンタル王者。それぞれのチャンピオンが個性を発揮し、防衛戦を行なっていくという流れだ。
少し前までなら、IWGPヘビー級=棚橋弘至(orオカダ・カズチカ)、インターコンチ王者=中邑真輔という構図が“鉄板”だった。現在では、世代交代が進んでIWGPヘビー級がオカダ、インターコンチが内藤哲也という体制になっており、この“両輪”が新日本を牽引していると言っていい。
それぞれが防衛戦を行なっていくのが基本的な流れだから、両王者が交わることはなかなかない。安易な“王者対決”や“王座統一戦”をやらないからこそ、それぞれのベルトが重みを増したとも言える。
それだけに、IWGP王者とインターコンチ王者が激突する機会は貴重だ。最近で言えば、印象深いのは3月7日の『旗揚げ記念日』後楽園ホール大会。
ここでメインイベントとして行なわれたのが、オカダ・カズチカ&YOSHI-HASHI&ロッキー・ロメロvs内藤哲也&SANADA&BUSHIの6人タッグマッチ。しかも先発はオカダと内藤だった。
やはりこの2人が、現在の新日本を代表する選手であり、おそらくは最大のライバルなのだろう。今は王者としてそれぞれの道を進んでいるが、いつかはまた直接対決が見たい。『旗揚げ記念日』でそんな思いになったファンも多いはずだ。