混沌という言葉からネーミングされた立ち技格闘技イベント「KHAOS」は、その名の通り、あえて秩序を求めず、実験的な試合を行なうことで新たな価値を創造しようとするものだ。今年3月に開催された旗揚げ大会では「KHAOS ROYAL」と題して、大会前日に抽選で対戦カードを決定。選手にとっては、事前に対策を練ることができないという難しさがあり、だからこそ地力が問われる闘いになった。
5月13日の第2回は「KHAOS TEENS」。出場選手が全員10代という大会だ。とはいえ単なる“若手大会”ではなく、それぞれの階級でトップクラスの実力を持つ選手も登場している。そして次回、7月8日の新宿FACE大会では「Money in the KHAOS」として、4名参加のワンデートーナメントを開催することに。優勝選手が全員分のファイトマネーを総取りできるという、異例の賞金トーナメントだ。
つまり負けた選手はファイトマネーなしの「タダ働き」となるわけで、これがどんな形で試合に影響するかは興味深い。ファイトマネー総取り目指してガツガツ攻めるのか、それとも負けたくないという気持ちが上回って手堅い戦法になるのか。
こうした実験性が、まさにKHAOSらしさ。出場選手など詳細の発表を楽しみに待ちたい。