将棋の第75期名人戦七番勝負、第4局の前夜祭が5月15日、岐阜市の十八楼で行われ、佐藤天彦名人(29)が「信長公にように激しく戦いたい」と意欲を見せた。
七番勝負はここまで挑戦者の稲葉陽八段(28)が、佐藤天彦名人(29)を相手に、第1局・第3局を制し、2勝1敗とリードしている。名人戦七番勝負は2008年以降、先に2勝目を挙げた方がタイトルを獲得するケースが続いている。巻き返しを狙う佐藤名人は「リードされている状況ですし、ここで負けると苦しくなる。信長公のように激しく戦い結果を求めていきたい」と意気込んだ。対する稲葉八段も「岐阜に来るのは初めて。稲葉山城という名前もある通り縁の深い場所。持ち味がだせるよう明日からの対局頑張りたい」と落ち着いていた。