大学の入学式で、読み上げられた式辞の中に、有名な曲の歌詞が使われた場合、著作権料を払わなければならないのか。ネット上での、著作権管理の難しさが浮き彫りになる出来事が起こった。
 事の発端は、京都大学で4月に行われた入学式だ。総長の山極寿一(やまぎわ・じゅいち)氏は、「自由な発想」を示す1つの例として、アメリカの歌手・ボブ・ディランの代表曲の1つ「風に吹かれて」の歌詞を引用して式辞を述べ、その内容を大学のHPにそのまま掲載した。