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<「何かやらないとおかしくなりそうだった」と、ケガの回復状況以上の練習に取り組んできたとも語る卜部>

地獄を味わった男が、復活のリングに“原点”を選んだ。

6月14日の記者会見で、立ち技格闘技イベントKrushの9月8日・後楽園ホール大会第1弾カードが発表。そこで初代K-1スーパー・フェザー級王者の卜部功也が参戦することがアナウンスされた。対戦相手は外国人選手を予定しており、現在調整中だ。

卜部は今年2月のK-1ライト級王座決定トーナメントに出場したが、1回戦でムエタイ戦士ゴンナパー・ウィラサクレックに敗北。その試合ではハイキックでダウンを奪われ、アゴを骨折していたという。

「練習しようと思っても身が入らなかった。心が折れてましたね」。会見でそう語った卜部。ファイターが自分で「心が折れた」と認めるのは屈辱のはずだが、それができるのは過去のこととして振り切ったからだろう。ケガが治っていくにつれて、気持ちの面でも回復してきたという。

「今は試合がしたくてたまらないという気持ちです。フィジカルもよくなったし“倒せる卜部功也”を見てほしい」。休養していたからこそなのか、K-1戦線を冷静に見つめることもできた。

「僕も一度はK-1の頂点に立ちましたけど、K-1という山はどんどん高くなっている。チャンピオンだった頃の自分がいたレベルは、今で言ったら七合目くらいでしょう。だから止まっていられない」

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<9.8後楽園では軍司泰斗vs隆聖の-53kg王座決定戦、山内佑太郎vs小鉄も決定。また登坂匠が2年ぶりの復帰を果たす>

復帰の舞台がK-1ではなくKrushなのは、卜部が育ってきた“原点”のリングだからだ。曰く「リングに戻るのであれば、原点のKrushから。Krushの大会は毎回見に行って、刺激を受けてました」。かつてKrushで-63kgを主戦場にしていた卜部は、その後60kgに落としてK-1王者に。現在は62.5kgのライト級に階級を上げている。

Krush -63kg時代は「フィジカルができ上がっていなかった」ためテクニック重視、KOは意識していなかったという卜部だが、現在は階級アップとともにフィジカルを強化。「やっぱり倒しにいきたいですね。そこを目標にやってます」。つまり選手として完成型に近づいていると言ってよさそうだ。

原点回帰となるKrushでの復帰戦でアピールし、再びK-1王座を狙う卜部。6月18日には王者ウェイ・ルイvsゴンナパーのタイトルマッチも行なわれるが、その結果にかかわらず両者と対戦したいという。「ゴンナパーにリベンジしたいという気持ちもあるし、ウェイ・ルイとはいずれ当たることになると思ってますから」。

強豪との対戦を避けて通るつもりはない、ということだろう。一度は心が折れた卜部功也。しかし今はモチベーションの塊と言っていい。

文・橋本宗洋

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