AbemaTV麻雀チャンネルの女性雀士によるタイトル戦、「RTD Girl's Fight」の決勝が6月17日に放送され、山脇千文美(日本プロ麻雀連盟)が優勝した。山脇は1回戦から好調に打ち進めトップ、2着、トップ。2位の水瀬夏海(予選A卓2位=日本プロ麻雀協会)に約60ポイントの差をつけると、最終4回戦も軽やかにアガリを重ね、逃げ切った。
勝負どころを見極めていた。トップ、2着で迎えた3回戦。山脇は「ここが一番集中していました」と振り返った。普段は積極的な鳴きで前に出るが、この日は「リーチをかぶせられる印象があったので、かなり減らした」と、対戦相手に応じて戦い方をアレンジする対応力も見せた。「手は結構を入っていたので。形もよくて、テンパイにも持っていけました」と、恵まれた配牌も生かした完勝だった。
女性らしさにポイントを置いた今回のRTD Girl's Fight。山脇自身も「(対局する)スタジオがかわいくて、いつもワクワクしていた」と、かわいらしい雰囲気を楽しんだ。女性の麻雀ファンが増えていることに「本当にうれしいです。雀荘とかももっときれいになれば、このゲームはもっと普及すると思います。対局番組もピンクとか、白とかそういう色を使ってくれるとうれしいですね」と、女性ならではのアイデアも披露した。
今後は、所属する日本プロ麻雀連盟のタイトルを目指しつつ、より麻雀の楽しさを広めることを目指す。「これを機にもっと活躍したいですね」と笑顔を見せた。男社会の中にいる女流プロから、女性ファンに愛される女流プロへ。彼女らの活躍が続けば、麻雀界にもより華やかさが増す。
決勝の結果は以下のとおり。
1位 山脇千文美(日本プロ麻雀連盟)+151.3 2位 水瀬夏海(日本プロ麻雀協会)+134.7 3位 水口美香(日本プロ麻雀協会)▲141.7 4位 菅原千瑛(日本プロ麻雀連盟)▲144.3
◆RTD Girl's Fight 女流プロ9人、麻雀タレント3人の計12人によるトーナメント形式の大会。予選は女流プロ3人、タレント1人の組み合わせによる予選を3組で行い、半荘4回戦のトータルポイント1位が決勝に進出。各組2位の中からポイント上位の1人も決勝へ進む。決勝は予選のポイントをリセットし半荘4回戦で争う。
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