歴史的な一瞬が、いよいよ迫っている。歴代最多タイの28連勝を記録した、将棋の中学生棋士・藤井聡太四段(14)が6月26日、新記録・29連勝をかけた対局に臨む。
 26日の対局は第30期竜王戦決勝トーナメントの1回戦。6組ランキング戦で優勝した藤井四段は、同じく5組を制した増田康宏四段(19)と対戦する。将棋界に2人しかいない10代同士の対決は、藤井四段がプロ入り後、AbemaTVでの非公式戦「炎の七番勝負」第1局で行われ、この時は藤井四段が勝利した。ベテラン棋士たちと堂々と渡り合っている増田四段にとっても、後輩に連敗はできない意地がある。四段同士ながら「段位を超えた実力者」と認められる2人の対決だけに、新記録のかかる対局にはふさわしい。