全国に2000人以上もいると言われるプロ麻雀の世界で、頂点に立つ男がいる。麻雀プロ団体RMUの代表も務める多井隆晴(45)だ。運の要素も勝敗を左右する麻雀にあって、2016年にはトッププロによる長期リーグ戦「RTDリーグ」と「麻雀日本シリーズ」の2冠を達成し、自他ともに認める最強プロになった。月の大半を麻雀番組の出演と対局で過ごし、休日もひたすら麻雀番組を見ながら研究する男は「いずれ(将棋の)羽生善治先生みたいに1億円稼ぐ人が出てほしい」と、大きな夢を語った。