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■「国会の先生方に対しての批判を毎日受け続けた」

 これまで都議会で第1党だった自民党が、57から23に議席数を減らし、これまで最低だった2009年を大きく下回る歴史的大敗を喫した。

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 この逆風に、前回トップ当選を果たした候補者も苦戦を強いられた。墨田区から立候補した川松真一朗候補は、AbemaTVの開票特番『みのもんたのよるバズ!』に出演、「自民党にもいろんな人間がいるんですけれど、代表的な一部のイメージの悪い人ばかりがテレビに出る。世間も自民党=悪い人たちというのが広まり過ぎた。街中を歩いてても、国会の先生方に対しての批判を毎日受け続けたというのが本音ですよ」と、苦言が口をついて出た。

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■「旧態依然とした政治家は安心しきっていたのではないか」

 自民党候補たちの落選が次々と確定していく中、川松氏は次点と103票という僅差で2位の当選を果たした。

 政治ジャーナリストの安積明子氏は、「川松さんは選挙予想の数字が悪かったけれど、幹部の方々は当確とされてきたので、危機感が薄かったのだろう。また、地方選挙というのは国政選挙以上に元々の地盤と党の関係が密接に影響するので、旧態依然とした政治家の方は安心しきっていたのではないか」と指摘する。

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 川松氏は「昭和の選挙をずっとやってきた人が、今の平成の選挙にカスタマイズされなかった。古参の候補者は特定の人たちとしか接点を持たなかったのではないか。僕は下村都連会長に『メディアの発信の仕方を変えよう』と訴えかけて広報担当になったが、遅すぎた」と話す。

 その上で「党全体に攻め方の失敗があったのではないか」と指摘。「都議会にブラックボックスは無いのに、"ある"というイメージが先行してしまった。例えば、入札の問題も、財務局は問題なかったと都議会で答弁している。そういうことを自民党の候補者たちが言い続ければよかった。普段自民党がお付き合いしないような団体にも入って行って、豊洲の問題やオリンピックについて直接語りかけた。僕に入った票の中に結構あるのは、『自民党は嫌いだけどあなたには入れる』という票だった」と分析した。

■小池都知事の代表辞任「まったく理解できない」

 「自民党には都市伝説のようなものがあって、地域や団体の皆様がちゃんとまとまれば票につながるというイメージがある。でも、それは全てが上手くいっていたとき。今回は、僕の支援者の方も最後まで『都民ファーストに入れようかな』と言っていた」と話す川松氏。

 選挙直後、そんな都民ファーストの会で異変が起こった。小池都知事が突然代表を辞任することを表明したのだ。ジャーナリストの堀潤氏は、テレビ番組で共演した都民ファーストの会の音喜多駿幹事長が「突然"これから言うから"という連絡が来て初めて辞任について知ったと話していた」と証言。

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 川松氏は「選挙直前に代表になって、選挙終わってすぐ代表を降りるというのはまったく理解できない。唐揚げ定食を売りにしていたら、唐揚げなくなって、ご飯だけになっちゃったようなもの。おそらく都民の皆様は"小池さんが代表の都民ファースト"を選んだはずだ」と苦言を呈し、「これから我々は"確かな野党"としてやっていきたい」と訴えた。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)


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