国内だけでなく、パリやローマ、香港、上海にニューヨークなど世界中から幅広い人気を誇る声優で歌手の牧野由依さんが、AiiA 2.5 Theater Tokyoにて今月15日（土）と16日（日）の2日間にわたってライブコンサート『Reset&Happiness』を開催した。ライブから一夜明け、18日未明、牧野さんは「Reset&Happiness」と題し自身のブログを更新。ライブへの想いと感謝の気持ちをつづった。
ブログの冒頭で「ステージに“立つ”身でありながらも“立たせていただいている”と人生の中で一番実感した公演」と振り返った牧野さん。今回の公演は初めての形での挑戦があったと明かし、「どうしてもこの形を挑戦してみたく、この公演が決まった時点で行われた、ライブアレンジの作家の方々やコレオグラファーの方々を含めた演出打ち合わせで提案して、実現に向けての制作をしていただきました」と経緯をコメント。「今の自分に出来ること全てを使って『コンサート』『ライブ』のどちらでもありながら、新しい形式のステージを作りたいと思って準備をしてきました」と明かした。
牧野さんは公演1日目を終えた段階で「わたしの作りたかったものの方向性は間違ってなかったんじゃないかなという実感も出来」たという。「準備頑張ってきて良かったと心から思えて、私自身が最高に楽しくて嬉しくて。サポートメンバーのプレイヤーの皆様も、ダンサーのみんなも、お客様にとっても素敵な笑顔で同じ空間にいてくださって、本当に本当に幸せでした」と、納得のいく公演ができたことに喜びをつづった。
しかし、牧野さんはブログで「2週間ほど前より日常的なケアでは追いつかず喉の調子が良いとは思えない時間が増え始め、診察と処置を受けながら回復へ向けて様々な対処をしていました」と、喉の調子が悪い中での公演だったことを告白。公演2日目について、牧野さんは「薬も服用し万全の状態を作るべく本番までの時間を過ごしていたのですが、本番15分前の段階で既に高音部分がいつもの加減では出せなくなっていました」と打ち明けた。
牧野さんの状況を見て、スタッフやバンドメンバーも何かあった際に変更できるようにスタンバイをしてくれていたという。「みなさまが対処を考えて下さっている中、衣装のチェック、メイク直し、イヤモニのチェックをしていたのですが、涙が床にぽたぽたと落ちて止まらなくて。本当に悔しかった」と本番前の悔しさを語った。
続けて「でも、それでも公演を成功させるべくマネージャーやスタッフさん、メンバーのみなさんが動いて下さっているのであれば。お客様が楽しみに待っていてくださっているあれば、私は泣いてはいけない。むしろ楽しまなければ失礼だと腹をくくりました」と本番に向け、心が決まったという。ライブが始まってからは「ステージに立って感じたのは、お客様のお顔が見えたりお声を聞けたりすると、不思議と力が湧いてくるということ」と、ファンから力をもらったことを明かした。
また、牧野さんは最初の数曲で冷静に自身のコンディションについて触れなければならないと感じ「出来る事なら喉の事はMCで触れる事なく、本番を終えたかった。ただ、初めの数曲で冷静に自分の音を考えれば触れざるを得ないと思い、『このような状態でお届けする事になってしまい、本当にすみません。ただそれ以外の部分で全身で全力で楽しみたいと思いますので、よろしくお願いします！！』とお伝えした記憶があります」と、公演を振り返った。
公演終えて牧野さんは「すっごく楽しかった！みんなでひとつになれる、力に満ちたライブで本当に楽しかった。こんな状況でこんな風に思うなんて、どうかしてるなと自分でも思うくらいに幸せでした」と、“みんなでひとつになれる”の言葉通り、喉の調子が思わしくない状況を跳ね飛ばすほどの一体感でライブを終えられたことを報告。
衣裳替え時に自身を励ましてくれたスタイリストさん、掠れた声でも聴き取れるように工夫してくれていた音響さんなど、同公演をサポートしてくれていたメンバーらに感謝の言葉を述べ、最後に「このステージを観てくださったお客様。この日は皆様のお力で立たせていただいていた公演でした。本当に本当にありがとうございました」と会場に足を運んでくれたファンへの気持ちをつづった。
牧野さんはブログで「この日は皆様のお力で立たせていただいていた公演でした。本当に本当にありがとうございました」と感謝を述べ、「私は皆様に立たせていただいていたあのステージで、あの場所で持っている全てをかけて、全力で楽しみました。そしてその姿を、気持ちをお伝えしました。あの時間にいた牧野由依を恥じる気持ちはありません」と公演をやりきった今の心境をコメントした。
また「追記」として、今回の公演で共にステージを作り上げたメンバーに感謝の気持ちをつづり、「今回もたくさんの方々からお花や観覧のエールを頂いておりました。本当はすぐにでもお写真をつけて御礼を申し上げたいところなのですが、今は治療と回復にむけて休みたいと思います。声が出なくて話せない瞬間の経験もきっといつか自分自身の肥やしになる時がくると思いながら、しっかりと前向きに、治します！」とコメント。喉のコンディションを整えることを約束した。
さらに、8月にはさいたまスーパーアリーナでの公演を控えていることについて触れ、最後に「待ってろよーーーー！！さいたまスーパーアリーナ！！！完全復活して佐久間まゆちゃんをステージに召喚してやるーーー！！」とブログを締めくくった。
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