7月30日、さいたまスーパーアリーナで開催された「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント 1st ROUND -夏の陣-」で、那須川天心が才賀紀左衛門を1分36秒でKO勝ち。「18歳の天才、衝撃のKO劇」はメディアでも大々的に取り上げられたが、試合中のやり取りなどから伝えられていることと、また違った側面が見えてきた。
96秒間と短い試合だったが、序盤から得意のローに、早いワンツーと那須川が打ち込み、そこに才賀も真っ向から打撃で挑む展開に。ちょうど1分経過で那須川のワンツーにスピンキックと叩き込み、首相撲も軽くいなしペースを握る、再びリング中央で打ち合いとなり那須川がカウンターの左ストレートが入り才賀がリングに沈んだ。「一方的な試合」「あびる優の夫KO」といった見出しで、一方的に才賀の惨敗を伝えるメディアが多かったが、当の本人たちはやや違う思いを持って試合に臨んだようだ。