
最後にニホンカワウソが目撃された高知県須崎市のゆるキャラ「しんじょう君」は、今回のニュースに「対馬に行ってくる」とツイート。AbemaTV『AbemaPrime』の取材に「しんじょう君」は「生まれたときから親も友達も絶滅していたよー★ 友達かもしれないので嬉しいよー★」とコメントしている。

「かわいい」と多くの人に愛されるカワウソ。動物評論家の三上昇氏によると「魚を食べるので臭いがあるが、顔が犬やフェレットのようで愛着が湧く。犬と同じくらい人懐っこいのが魅力的」と話す。吉田戦車氏の4コマ漫画「伝染るんです。」の「かわうそ君」を思い出す世代も多いだろう。
日本国内のペットショップでも「コツメカワウソ」は100万円程度で販売されているが、繁殖が難しいことから入手困難な状況が続いており、予約はいっぱいだという。
そうしたことから、カワウソも象牙などの"希少動物マーケット"の取引の対象とされ、今月13日にはタイで4匹のカワウソを不法に国外に持ち出そうとして日本人の男が逮捕され、6月にもコツメカワウソをスーツケースに入れて帰国しようとした日本人が逮捕されている。
日本自然保護協会の道家哲平氏は「警察や税関でもしっかりチェックしているが、罰則に比べて持ち込んで売った時の利益が大きいということがあり、リスクを冒しても持ち込んもうという人がいる」と話す。道家氏によると、ビジネスになる動植物は密輸の対象になりやすく、例えばヨーロッパウナギをスペインから様々なルートを経由、100回にわけ累計2.5トンを上海や香港に持ち込み養殖していた、という事例もあったという。

今回カワウソを発見した琉球大学の研究グループも、餌付けや糞の持ち帰りをしないよう呼びかけており、自然動物保護のためにも様々な規制の議論が必要な時期にきているのかもしれない。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)
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