将棋は頭脳戦・神経戦のゲーム。勝負をする者としては相手に余計な情報を与えたくもなく、また礼儀上の問題もあるため、喜怒哀楽をはじめとした仕草は対局中にはなかなか見られるものではない。それでも棋士もまた人間。対局中に思わず見せてしまう仕草やくせがあるものだ。有名なものからチェックしておきたいものまでいくつかご紹介する。
◆羽生善治三冠の「震え」
 タイトル獲得が100期に近い羽生善治三冠。しかしどれだけ勝ってもなくならないのが、勝利が見えた時の手の震えだ。勝ちを確信したときに出ると言われており、テレビ将棋やAbemaTV(アベマTV)などのインターネット配信の将棋でも見られる。解説者も「今、羽生先生の手が震えましたね」などと指摘することが多い。