地元・横浜スタジアムでのクライマックスシリーズを目指す横浜DeNAを牽引するのがセ・リーグの首位打者、宮崎敏郎内野手だ。プロ野球選手の中では小柄ともいえる体格ながら、持ち前の巧みなバットコントロールに課題の守備も向上、「5番三塁」で固定されると、プロ5年目の今季にブレイクした。広角に打ち分ける打撃が魅力の宮崎だが、1軍と2軍を行ったり来たりしていた時期に、日本球界を代表する2人の「右の強打者」に学ぶ機会があった。日本代表としてWBCにも出場した多村仁志氏と、日本球界2101安打を誇る中村紀洋氏だ。

 多村氏とは入団した2013年から2015年まで、ともにグラウンドで汗を流した。行動を共にすることも多く、兄のように慕っていた。「バッティングのこととか、どういう気持ちで打席に入っているとか、いろいろ教えてもらいました。怒られたこともありましたけどね」。多村氏が横浜DeNAの退団が決まり、2軍のグラウンドに挨拶に行くと、宮崎は1人号泣したという。「いろんなことを聞きました。僕は結構、多村さんのことが好きだったんで。多村さんがどうかわかりませんけど」と笑った。

 宮崎がプロ入り間もない2年間、目に焼き付けたのが日本球界で2101安打を放った中村紀洋氏だ。多村氏から、手本にするようにアドバイスを受けていた宮崎だったが「雲の上の存在というか。難しいですね。僕では理解できないというか、僕の体ではできない体の動きというか。考え方はわかるけど、できなかったですかね」と振り返った。体格やバットさばきから似ていると言われることもあるが「プレッシャーですね。でも上を目指して頑張りたいです」と神妙な面持ちで答えた。

 年齢としては多村氏とほぼ同時期にブレイクし、守備位置は中村氏と同じ三塁手として定着した。プロ野球を肌で感じ、吸収する時期に、実績ある2人の右打者から学んだことが、宮崎の血肉となり成績にも表れた。日本球界の代表する右打者として、今後語り継がれる選手となれるか。そのためにもまずは首位打者のタイトルと、チームを2位に引き上げることが、プロで初めて感じる大きな関門なのかもしれない。

(C)AbemaTV


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