将棋の8大タイトルの1つ、第65期王座戦の五番勝負が9月5日から開幕する。2012年から5連覇中の羽生善治二冠(46)が、初のタイトル獲得を目指す中村太地六段(29)の挑戦を受ける。
2人は2013年にも同じ王座戦の五番勝負で戦った。第3局までに中村太地六段が2勝1敗とし、タイトル奪取に王手をかけていたが、第4・5局で羽生二冠が巻き返して連勝。逆転で防衛した。2人の対決は、この4年前の五番勝負以来。タイトル通算100期まであと2期と迫る羽生二冠が防衛するか、中村六段が2度目の挑戦で奪取するか、注目が集まっている。
第1局の会場となる仙台市の仙台ロイヤルパークホテルでは、9月4日に対局場などを確認する検分が行われた。羽生二冠は「(中村六段は)王座戦を非常に充実した内容で勝ち上がってこられた。久し振りに顔を合わせるということで、以前より内容の濃い五番勝負を指せたらいいなと思います」と意気込みを語った。また、中村六段は同じ20代の棋士が次々とタイトルを挑戦、直近では菅井竜也王位(25)が誕生したことにも刺激を受け「すごいなと感心しました。私より下の世代の人も活躍されている。自分の実力を発揮したい」と落ち着いた口調で話した。
王座戦五番勝負は持ち時間各5時間の1日制。AbemaTVでは全対局を対局開始から終了まで生中継する。
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