2017年4月22日、日本のキックボクサー武尊サラビアの戦いが行われた。これまで格闘家として順調にキャリアを積んできた武尊だったが、ピンチは突然やってきた。急所を蹴られ普通なら試合続行不可能な状態に追い込まれてしまった。なんとか立ち上がった武尊、最終ラウンド残り1分となり、攻撃をし続け、最後にはKO勝利(KO 3R 2分23秒 サラビア)を収めた。

さらに、2017年6月18日、武尊対パスハエフとの戦いが行われた。対戦相手は前日の計量をクリアできず、リミットを超えた状態でリングに上がってきた。ここで武尊の怒りが爆発した。ボディーにえぐりこまれたパンチで相手の動きが一瞬止まり、リングへと崩れ落ちた。この試合も武尊がKO勝利(KO 3R 1分17秒 パスハエフ)し、今年に入ってから2試合を見事KOで勝利した。そして9月18日にAbemaTVでも生中継する第3戦はいよいよ初防衛のリングだ。果たして初防衛は果たせるのか。新生K-1のカリスマ、武尊の強さの秘密に迫る。

1991年に鳥取県米子市で生まれた武尊は現在26歳だ。小学2年生の頃、TVで見たK-1選手に憧れ空手道場に入門した。高校進学後、キックボクシングに転向をする。

武尊は憧れのK-1選手にかかと落としで有名なアンディ・フグをあげる。K-1はかつてヘビー級しかなく、その時アンディ・フグはヘビー級の中で、体は全然大きくなかった。だが、小さな体で大きな選手を倒して、チャンピオンになった姿を見て勇気をもらい、空手をやればK-1選手になれると思い、空手道場に入門したのだという。アンディ・フグが格闘技を始めたきっかけなのだ。

続いて、キックボクシングに転向した経緯について、「ちっちゃい頃は、あまりルールなどを詳しく分かっていなくて、とりあえず空手をやっておけばK-1に出られると思っていたが、素手でやるから空手は顔面パンチがなし。だから顔のパンチの練習もしないとK-1にはいけないと思って、ボクシングを始めて、その後キックボクシングも始めた」と話した。

その後2008年、アルバイトで貯めたお金を手に、タイに単身で武者修行に行く。そして2009年、念願のK-1甲子園に出場するも予選敗退してしまった。

K-1甲子園について、武尊は「タイに行ったのも、その時にK-1で魔裟斗選手や山本KID選手がタイに行って修行して強くなったというのを聞いて、タイは本場だから行ったら強くなれるんだろうなと思って行った。そのあとにK-1甲子園だったから、そのために行ったようなもの。ただ予選の二回戦とかですぐに負けてしまった。負けた原因は階級が60何キロのものしかなくて、その時は体重が軽かった。やっぱりK-1に出るためにやってきたから、予選で負けてしまったらK-1にも出られない。その時に負けたのが悔しくて、そこからまた頑張った。次はもっともっとレベルの高いところでやらないとまだまだなと思って、高校を卒業してすぐに東京に出て練習を始めた」と語った。

そしてその後、2015年に念願のK-1・55kg世界トーナメントで優勝を飾る。2016年にも57.5kg世界トーナメントで優勝し、K-1史上初の2階級制覇を成し遂げた。

このような経歴を持っている武尊だが、K-1史上初の2階級制覇を果たしてきた道のりには相当の苦労があった。これまでの苦労について武尊は、「トーナメント戦っていうのは、見る方はすごく面白いが、正直試合は1試合やるだけで体がボロボロになる。素足で蹴り合って、小さいグローブで殴り合っているから、トーナメントの時、1回戦で足の甲にヒビが入って、準決勝で拳を骨折して、決勝が終わったあとに病院に行った。調べてもらうと、肩が筋断裂して、ふくらはぎを肉離れして、交通事故にあった後のような体になっていた」と振り返った。

トーナメントで多くの選手と戦ってきた武尊の魅力は、駆け引きをあまりせず、真っ向から戦うところにある。

なぜ真っ向から戦いにいくのか。その理由について武尊は、「距離をとって、うまい戦い方をするのも1つの強さだと思うが、僕の中ではやっぱり格闘技は仕事でもあり、自分の好きなこと、趣味でもある。リングに上がったら仕事と思ってしまうとダメ。楽しんでないといいパフォーマンスもできないと思う。僕が1番楽しいと思える戦いは、近い距離で気持ちをぶつけ合うような試合。だからこのような戦い方になっている」と明かした。

次は防衛する立場になる。その時の戦い方はどうなるのだろうか。武尊は「普通だったら、挑戦者の方がアグレッシブにポイントを取りにくるのだが、どっちかというと僕は挑戦者くらいの気持ちで向かっている。1ラウンド、2ラウンドでポイントを取っていても、3ラウンドで倒しにいこうとする。倒し切らないと気が済まない。余計にバチバチした試合になる」と防衛戦においても変わらない格闘スタイルで挑もうとしていることを語った。

(AbemaTV/『AbemaPrime』より)

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