9月8日開催の『Krush.80』(17時~AbemaTVで生中継)で、卜部功也が久々の後楽園ホール登場を果たす。
兄の卜部弘嵩とともにKrush、後楽園ホールでファイターとして育った卜部だが、近年はK-1を主戦場にしてきた。初代王座決定トーナメントを制し、スーパーフェザー級王者にもなっている。
今年2月には階級を上げ、ライト級トーナメントに出場。ここで初戦敗退を喫し、今回は古巣であるKrushでの再出発となった。会場は違えど「リングのサイズは同じだし、やることも同じ」と卜部。イキのいい選手が常に真っ向勝負を繰り広げているKrushだけに「KOで勝ちたい」とも。実際、スパーリングでのKO率も上がっており、「ジムに入る時から闘いだと思ってやっている」という気合いの入りようだ。
かつてはKrush -63kgで闘っていた卜部。当時は重く感じたためテクニック重視だったが、いったん60kgに階級を下げ、そこからフィジカルのアップに合わせて、現在は-62.5kgに。パワーとテクニックが合致した状態で、KOへの欲求も強くなっているようだ。
2月から試合間隔があき、そのことでケガも癒えてコンディションも好調。「今は毎日が本当に楽しいですし、格闘技だけに集中できています」と言う。
今回、対戦するのはフランスのヤニック・レーヌ。WKA世界タイトルも持っているという選手で、卜部は「闘いにくいタイプ」と分析している。とはいえ「ポイントアウトして楽な試合をしようとは思っていないです。倒しにいくことしか考えていません」。
現在、最大の目標はK-1ライト級のベルト。チャンピオンであるウェイ・ルイからは次の挑戦者として指名されてもいる。しかし卜部自身は「(自分は)王座決定トーナメント1回戦負けの選手」と慎重だ。今回のKrush参戦は実績作りであり、そのためにもKOでインパクトを残したい。
そこから、トーナメントで敗れたムエタイ戦士ゴンナパーへのリベンジ、ウェイ・ルイとのタイトルマッチへ。久しぶりの後楽園登場で、今後に期待を抱かせる、レベルアップした卜部の姿が見られるはずだ。