将棋の羽生善治二冠(46)が9月8日、第30期竜王戦七番勝負への進出をかけた挑戦者決定三番勝負の第3局に臨み、松尾歩八段(37)に勝利、2勝1敗で渡辺明竜王(33)への挑戦権を獲得した。羽生二冠は、永世称号の制度がある7つのタイトルのうち竜王を除く6つで資格を持っている。竜王はあと1期獲得すると永世竜王の資格を持つことになり、史上初の「永世7冠」が誕生する。
永世称号はタイトルごとに定められた獲得回数に達することで与えられるもの。原則、引退後に名乗ることになる。羽生二冠は94年に棋王を連続5期防衛したことで初の永世称号の資格を獲得。その後は棋聖、王座、王位、王将と獲得し、2008年に永世名人の資格を得て「永世6冠」となっていた。羽生二冠の竜王挑戦は2010年以来。また、現在の通算タイトル獲得数は98期で、現在行われている王座戦五番勝負で防衛すると、通算100期をかけた戦いにもなる。竜王戦七番勝負は10月20日から開幕する。
(C)AbemaTV