応援する側から、応援される側になる――。そんな夢を叶えた選手が、Fリーグにはいる。湘南ベルマーレの15番、鍛代元気だ。
もともと、鍛代はJリーグ・湘南ベルマーレのサポーターだった。両親の影響で小さいころからスタジアムに通い始め、気がつけば緑と青のユニフォームに身を包み、ゴール裏で飛び跳ねるのが当たり前になっていた。
小学校に上がってからサッカーを始めた。「プロサッカー選手になって、ベルマーレでプレーしたい」。そんな夢を抱いて、ボールを追いかけた。だが、それは叶わなかった。サッカー選手としての鍛代は本人いわく「まったくの無名」だったからだ。